『 知床シーカヤックシンポジウム 』 その13 (ファイナル) [知床日記]
『 今思う、知床の日々 』
忙しさに甘えて更新が滞っていましたが、やっと更新です。
知床から帰ってきて早3ヶ月、当たり前の様に東京での生活を送っています。
あの何もない日々がいかに人間らしく、そして贅沢な時間だったのかと思い知らされています。
娯楽は何もない。
けれど、仲間と酒と最高の景色がいつも側にありました。
手付かずの大自然の懐に入り、ほんの少しの間、生活をして・・・、
自分は生かされているのだと感じ始めました。
不必要なモノが溢れていて、そこに浸っていた日常。
悪くはないけれど、もっとシンプルな生活がいいと思いました。
シンポジウムで感じた事は今、自分の中の何かを変えています。
大自然の中にいたシンプルな自分。
その自分が出会った様々な何気ない出会い。
熊や鹿や夕日、滝や草木、満天の星空、そして仲間。
その出会いは自分の中の「大切なモノ」として今後生きていくと思います。
新谷さんがここをフィールドにして、何年もツアーを行っている理由。
それは、参加した人それぞれに受け止め方が違うと思います。
厳しくもある自然の中で感じる、人それぞれの「大切なモノ」
それがこのツアーには沢山詰まっています。
そしてこのツアーで出会った方達とは、家族の様な付き合いをさせてもらっています。
新谷さん、ありがとうございました。
http://surf1205.typepad.jp/aleutheaven/cat47294/index.html

知床日記はこれにて終了です。
お付き合いありがとうございました。
オオウチ
『知床シーカヤックシンポジウム』 その12 24/09/2007 [知床日記]
『おもひでポロポロ 』
キャメラマン大内の激写スナップにて、知床の自然をお楽しみ下さい。













オオウチ
『知床シーカヤックシンポジウム』 その11 17/09/2007 [知床日記]
『 知床 DE レストランヌ 』
まだいきます(笑)
知床ネタ。
42人もの食料。 家で作るのも大変。
そしてここは知床・別世界。
スタッフの方達はお外での料理も手際よく素早く調理し、アツアツのそしてウマウマの料理を1日に3回配膳してくれました。
42人はちょうど小学校1クラス分ですね。
みんなでオーシャンビューしながら、時には夕日を眺めながら美味しい給食を頂きました。
世界遺産で食べるチャージ無しの海辺の席。
はぁ~ 贅沢ですね~。






オオウチ
『知床シーカヤックシンポジウム』 その10 04/09/2007 [知床日記]
『 バイダルカに乗った日 』

その昔、極北の海洋民アリュートが北の海を自由に泳ぐ海獣に模して造った狩猟用カヤック『バイダルカ』
資料には「船体布には4~5頭分のトドの皮を使用し、フレーム(骨組み)はアラスカから漂着した樹木から切り出す。緊縛には鯨の口内にある強靭な繊維質(バリーン)を使用。 これによりしなやかなタワミが生まれ荒波の衝撃を吸収する。」とある。
アリュートの海洋文化の高さを象徴するこの『バイダルカ』を現在の材料で復活させたのが「インディアン カヌー クラフト」の代表、松原さん。 松原さんが復活させた『バイダルカ』は博物館に飾られてもおかしくない程の完成度を誇っている。
松原さんはバイダルカを実際に海に浮かべ、その性能・機能を体感する為に作成しています。
だから、惜しげもなくシンポジウムの参加者にその素晴らしいバイダルカを乗せてくれました。
乗り心地は「しなやか」という言葉が一番しっくりくるのではないでしょうか。
木のしなりが波をいなしてくれる。 ちょっとのウネリでは動じない。
乗っている時「海よ もっと荒れてくれ!」と、密かに思っていました。(笑)
自分がバイダルカに乗った日、海はとても穏かでした。
機会があれば、荒れた海を狩りに行くアリュートの目線になって漕いでみたい。
そんな男くさいロマンを湧き上がらせる松原さんの造ったバイダルカ。
聞くところによると、海が荒れてこそバイダルカの性能は存分に発揮されるみたいです。
そのラグジュアリーな乗り心地、機会があれば是非体験してみて下さい。
【インディアン カヌー クラフト】
http://www.outrider.co.jp/index.html

そして、今月発売の『Memo』という建築系の雑誌に今回のシンポジウムの様子が掲載されています。
プロのカメラマンでありシーカヤッカーである奥村さんが撮った写真です。
プロの撮った写真で知床の奥地の様子が存分に見れます!
ぜひ、ご覧になって下さい。

今回の写真は同じ参加者で、反町 隆に似ている福島さんから頂きました。
二子多摩川のウールジーという素敵でグレートなBarを営んでいます。
福ちゃん ありがとー!
オオウチ
『知床シーカヤックシンポジウム』 その9 20/08/2007 [知床日記]
『 知床の王者・ヒグマ 』

豊かな生態系を育む知床の原始の森。
その生態系の頂点に君臨するヒグマ。
今回のツアーではヒグマを20頭くらい目撃しました。
40人もの船団を見て、何事か?と近づいてきたり、立ち上がって僕らを見ている熊もいました。
初めて野生のヒグマを見ましたが、その姿は穏かで、凛々しく、とても愛らしいものでした。
でも、忘れてはいけないのがヒグマは猛獣だということ。
新谷さんは、「人を襲うクマは人が作る。」と言いました。
食べ物の始末をいい加減にし、クマに食べ物を与えれば、学習した個体は人に近づくようになり、やがて人を襲うようになる。
そんなクマを作らない責任が僕たちにはあると新谷さんは僕らに伝えました。
無駄な接触はせず、お互い無視しあうことが知床でカヤッカーとヒグマが共存するためには必要なこと。
ツアー中、1度だけヒグマがキャンプ地に近づき過ぎたことがありました。
「あまりやりたくないんだが・・・」と新谷さんは爆竹の様なモノでヒグマを脅かし、それ以上の接近を拒みました。
お互いの害を最少にする最良の手段だと思いました。
お互いがお互いを危険な存在だと知っていれば、殺生はしないですむ。
先住民は人ではない。
自然や動植物への敬意と畏怖の念を強く持った新谷さんからは、ツアーを通して様々な事を学ばせてもらいました。


オオウチ
『知床シーカヤックシンポジウム』 その8 16/08/2007 [知床日記]
『 ジョン・ダウド 』
シーカヤックシンポジウムのスペシャルゲストはレジェンド「ジョン・ダウド」
その昔、「シーカヤック」という乗り物の名前は彼から放たれた言葉・・。
「エコマリン」と言う世界で初のシーカヤックの専門ショップを開き、「Sea Kayaker」と言う雑誌を創刊した。
数え切れない程の航海をしてきたのはもちろんのこと、冷戦中ではカヤックを用いて重要な任務を遂行したりしている。
今ではバンクーバーのウィルダネスの中で雨水を飲料水として暮らしているそう。
ジョンは、カヤックを使っての様々な「旅」の話を毎日焚き火を囲み、酒を交えて聞かせてくれました。
僕には「おとぎ話」の様な経験を、その優しい笑顔の下、ゆっくりと、そして淡々と・・。

知床の、現代からかけ離れた自然の中で、これまた現代から想像も出来ない、そんなストーリーを聞いて・・、
自分が何を感じたのか、上手く言えませんがこれから先の人生において掛け替えの無い何かとなっているでしょう。
この経験を与えてくれたシンポジウムに感謝です。
ジョンが小さい頃、初めてカヤックに乗ったとき、『自由』を感じ「このままどこへでも行ける!ずっと乗っていたい!」と思ったそうです。「お父さんが岸で待っているから、しょうがなく帰りました。」とも言っていました。(笑)
『自由』を感じさせてくれる乗り物。
現実離れしたスケールの大きいストーリーばかりでしたが、何故か自分にとって一番心に残った言葉はこれでした。
ジョンの漕いでる後姿を見ていると、そのままスィーと何処かへ行ってしまう様な、そんな不思議な後ろ姿でした。

※ジョンの写真は同じ参加者の関根さんから頂きました。
ありがとうございました。
オオウチ
『知床シーカヤックシンポジウム』 その7 07/08/2007 [知床日記]
『 ファンタスティック 曇り空 』
一週間という長いツアー。いつも晴れている訳ではありません。
今回は穏かな天気に恵まれましたが、何度か曇り空の下を漕ぎ進みました。
これがまた・・
どーして
こー
ファンタスティックなんでしょうね!
「知床」は曇り空もまた、オツでした。
にんにん




※写真一番下:直接海へと注ぎ込む「カシュニの滝」
オオウチ
『知床シーカヤックシンポジウム』 その6 02/08/2007 [知床日記]
『 知床 SUNSET 劇場 』

心の中でずっと「オォォォォーー!」って叫んでました。


オオウチ
『知床シーカヤックシンポジウム』 その5 31/07/2007 [知床日記]
『ばっちこーい』

今回のツアーは大体午前10時頃までには漕ぎ始め、午後3時半頃には次のキャンプ地へと上陸していました。
それは、午後4時に漁業者に向けて気象通報があり、気象通報の中には低気圧や前線の位置を知らせる漁業気象という放送がある。
新谷さんは必ずそれをラジオでキャッチして、天気図を作成する。
明日の何時に出発するか、大体目処が立てば宴の開始!
まずはビールをグビッっとやっつけてから思い思いの時間を過ごす。
散策をしたり、ボルダリングをしたり、漂流物を拾ったり。
写真は漂流物のボールと流木で野球をやってみた。
ホームランは崖の上。
「ばっちこーい!」
「ピッチャーちびってるー!」
「パンツ30まーい!」
童心に帰り思いっきり遊んだ。

オオウチ
『知床シーカヤックシンポジウム』 その4 30/07/2007 [知床日記]
『 The Beach 』
知床をガイドして下さったのは、このシンポジウムの発起人であり、15年以上にわたり「知床エクスペディション」という周回ツアーを行っている、新谷 暁夫さん。
今回は42人ものメンバーでのツアー。
ツアーの楽しみの一つ「キャンプは」一歩間違えればその土地の自然や生態系にダメージを与えてしまう。
新谷さんはそのキャンプ地を人間の過ごし易い地ではなく、いかにダメージを少なく出来る場所かを考えその時の天候や波によってキャンプ地を選定していました。
写真のように、石がゴロゴロしている地は上陸も簡単ではなく、歩きにくく、寝にくい。
しかし、高い崖により熊が来難い場所となっている故、熊からの危険性と熊への無駄な刺激を与えないですむ。
植物は多少あるが、決してその上にテント等は張らない。
僕達はキャンプをする時だけその土地を間借りさせてもらい、原始の自然の懐に入り込ませてもらう。
人工物の見当たらない、電気も携帯の電波ももちろん届かないその土地で、毎晩酒を飲み、語り、笑い、熊に怯え、ほろ酔いの中 満天の星空を見て眠りに就きました。
『何も無い』という最高の贅沢。
色々ある「幸せ」というものの中で、初めて感じた「幸せ」の日々でした。


オオウチ
『知床シーカヤックシンポジウム』 その3 29/07/2007 [知床日記]
『 北の国から 知床編 』

「父さん・・、知床は海からの眺めはもちろん最高な訳で・・。」
「たまには陸からその素晴らしい海を眺めてみたくなる訳で・・。」
「高台へ行ってみたら・・、やっぱり最高だった訳で・・。」
やっぱり北海道はスケールが違いました!
高台へと登ると、遠くには北方四島の国後島が残雪と共にくっきりと見え、地球の丸さが分かる程の水平線が眼下には広がっていました。
どこを見ても、どこの写真を撮っても絵になりますね。
その壮大なスケールにただただ圧倒され、ニヤニヤしながらずっと歩いていました。
祠があり、しっかりと安全も祈願してきました!





オオウチ
『知床シーカヤックシンポジウム』 その2 23/07/2007 [知床日記]
『雄大な自然』
陸路からは見れない、この雄大すぎる景色を心行くまで眺めて、仲間と笑い、自分の力でのんびり漕ぎ進む。
羅臼、相泊からツアーはスタート。
20分も漕げばそこには豊かな原生林が広がっていた。



オオウチ
『知床シーカヤックシンポジウム』 その1 20/07/2007 [知床日記]

7/3~7/10の一週間、「第2回 知床シーカヤックシンポジウム」へ行ってきました。
断崖に守られた豊かな自然、熊を頂点とした生態系、人工物のない景色、
そんな世界遺産・知床をシーカヤックで周り、浜でキャンプをしながら最高の仲間と過ごした一週間。
世界遺産になったとはいえ、まだまだその利用法については手探りの知床。
最終日には地元の公民館を貸し切り、知床自然センターを運営する知床財団の方、カヤッカーでもあり北大の工学部の先生、役場の方、レンジャーの方、漁師の方達、それぞれパネラーとなり意見を出し合い、知床の利用法について、そしてカヤックについてを話し合いました。
ビジターの自分に出来る事、まずは知床の大自然を肌で感じ、知り、楽しむということ。
そんなこんなで
突然ですが「知床日記」を始めまーす!!
オオウチ





